☆「幽落町おばけ駄菓子屋」完結記念 蒼月海里×明日香さつきロング対談!!☆
Gファッ子のみなさん...、お元気ですか...
絶賛「幽落町」ロス中の
Gファンタジー編集部・無七=カタストロフィーです・・・_(:З」 ∟)・・・
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ただいま好評発売中の「Gファンタジー」6月号で
コミカライズ版「幽落町おばけ駄菓子屋」
涙の最終回掲載中...!!!
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東京の一等地・有楽町かと思いきや
アヤカシが跋扈する"幽落町"に住むことになってしまった主人公の彼方くん。
その物語が、ついにグランドフィナーレを迎えるぞ!!
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渾身のセンターカラーにも大注目!! 超美麗な水彩画!!
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というわけで、今回のブログでは
「幽落町」完結記念& 8/25
Gファンタジーコミックス最終7巻発売決定記念!!
原作者・蒼月海里先生×作画家・明日香さつき先生による
スペシャル対談を開催しちゃいます!!!!!
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――司会&インタビューはわたくし、
無七=カタストロフィーがつとめさせていただきます!
ついに完結! ということで、お二人のいまのご心境はいかがでしょうか...!
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蒼月先生(以下、敬称略)
「寂しいという気持ちもありますが、
よくぞここまで続いてくれた! という気持ちの方が大きいです。
大きなコンテンツだからといってコミカライズが成功するとは言えない世の中、
ここまで続いたのは、明日香先生を始めとするコミックス制作陣と
熱心な書店さまや読者さまのお陰かなと思っております。
そういう意味で、皆さまへの感謝の気持ちの方が大きいですね。」
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――明日香先生が自由に、生き生きと描かれていたのも、
蒼月先生、六七質先生のあたたかい目線あってこそですね...!
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蒼月 「蒼月はキャラが活き活きしていて、
読者さまが喜んでくれそうならば基本的にオールオッケーなので。
そういう意味では、明日香先生は両方ともクリアされていたので、
おっけーおっけーって感じでした。
明日香先生の美麗なイラストを見てホクホクしていただけです^^」
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――明日香先生はいかがですか?
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明日香先生(以下、敬称略)
「なんだか、あっという間だった気がします......(笑)。
寂しいと言いつつ、まだあまり終わった実感がないので
(単行本最終巻がまだ出てないからかもですが)
私の中ではまだ彼方くんや水脈さんが居続けています。
最初は本当にてんやわんやで、何をしたらいいのか、 果たして私につとまるのか...
恐怖が勝っている状態で、 本当にいろんな方達におんぶに抱っこさせていただく状態でした。
それは今も変わらないかもですが(笑)。 そんな私を本当に優しく大きく支えてくださった、
蒼月先生、六七質先生、編集様...
そして何より「コミカライズ」を受け入れてくださった読者様がたには本当に感謝しかありません。
オチが同じになっちゃいましたね(笑)。」
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蒼月 「それにしても、まだ終わった感が無いのは私も同じですね。
書き下ろしの原稿をやらねば、という気持ちが大きくて。」
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明日香 「あ、ですよね!
多分でも私それを終えても『あれ? いや終わってないだろ〜まさかな〜』な
気分のままな気がしますが (笑)。」
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――おっとここで重大発表ですね。
コミックス7巻にも、 蒼月先生書き下ろしシナリオで
明日香先生描き下ろしのおまけ漫画がばっちり付くという...!
いつもコミックスでしか味わえない おまけコンテンツが盛りだくさんですよね!
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蒼月 「私は明日香先生のカバー裏が大好きです。」
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明日香 「やった! ありがとうございます!!!」
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――都築さんと生で接触したのは明日香先生だけでは...!?
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蒼月「そうそう。そういう、キャラとの掛け合いが楽しくて......!」
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明日香「本当に毎回自由にさせていただけて幸せです......!!
ありがとうございます! はっ! 生で......」
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蒼月「水脈さんにも触ってますしね。顔と手(拳)が触れてますよ。」
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明日香「はっ............!!!!」
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――役得ですね(笑)。
ところで、イチオシのシーンや、
衝撃的だったシーンってありますか? カバー裏ではなく(笑)。
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蒼月 「コミカライズにあたって衝撃的だったのは、
秋山刑事のキャラの立ちっぷりですね。
原作ではちょい役なのに、まさかあんなに活き活きとしたキャラになるとは。
彼はコミックスのために生まれて来たと言っても過言ではないかもしれません。
衝撃のあまり、書き下ろしに登場させてしまい、更には原作でも出番が増えることに。」
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明日香 「秋山刑事、ありがとうございます...!
彼の存在は本当に、私も意外でした (笑)
失礼な物言いかもですが......!
一番最初に練ったネームを何回か直した結果、
突然秋山刑事にスポットライトが当たり、
以降コミック版秋山さん爆誕!!となりました...(笑)。
まさかの描き下ろしにまで登場し、単行本の折り返しコメントでも弄られるという結果になり、
私もまさか過ぎてめちゃくちゃ嬉しかったです(笑)。」
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GFC2巻 番外編より。
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――脇役ですら輝かせてしまい、原作小説にまで影響を与えるという。 明日香先生の手腕、すごいですね...!
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明日香 「秋山さんにはめちゃくちゃ感謝です!!!(笑)」
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蒼月 「また、読者様的にも衝撃的だったと思われる、
単行本4巻の書き下ろし(シナリオをもとにした描き下ろし漫画)は欠かせません。
蒼月は"更衣室でシャワーを浴びていた"という一文しか書いていないというのに、
あんなにセクシーなカットを入れてくださるとは......。
都築さんのシーンは全体的に、『あれ? 原作にこんなシーンがあったっけ』というくらい
原作を上回ってくれた気がします。」
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GFC4巻 番外編より。
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蒼月「他にもイチオシのシーンはいっぱいあるのですが、
敢えて上げるなら、 コミックス第6巻収録の、第27話のラストですね。
ここは原作では見えなかった部分なので、コミックスオリジナルなんです。
この時の都築さんの心境と、この後の原作6巻に繋がる感じがギュッと凝縮されていて、
すごく好きなんです。27話の都築さんが本当に好きで。
明日香先生にコミカライズして貰えてよかった!!!と思いました。」
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――呪いを受けて獣の姿になってしまった
都築さんの弟・隼人くんが、 水脈さんによって救われる話のラストですね。
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蒼月 「白尾さんなんかも、コミカライズしてもらって出番が増えたクチですね。」
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――白尾さんは、明日香さんがキャラクターデザインを手がけたんですよね。
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蒼月 「そうです。まさか、あんなにイケオジにしてくれるとは。」
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――明日香先生のイチオシシーンも聞きたいです。
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明日香 「特に忘れられないのが、
17話『つづきのはなし④』の都築さんの 『俺を救ってくれるんだろう? 水脈』のセリフのシーンです。
めちゃくちゃピンポイントですが(笑)。」
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――都築さん、ほんとに人気(笑)。
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明日香 「当時の担当さんに『都築さんのイイ顔、出さなくていいの?』と言われたのですが、
このシーンは断固として背中を描きたかったのを覚えています。
その表情は水脈さんにしか見えなくて、読者様にも見えなくて、
次のコマでその表情を見た水脈さんが目を見開く...。
私もどんな表情をしていたのか気になりながら描かせて頂きました(笑)。
顔を描くより、切なさが出たと個人的には気に入っていて、より印象に残っています。」
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GFC4巻より。
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――作画的に苦心された所とかはありますか?
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明日香 「原作にはない演出、
雰囲気や表情などを絵で表現させていただく時、
特に蒼月先生の作品で一番出したいと思ったのは
"切ない"という感情でした。
彼方くんが浮世と常世の狭間で迷うのも、
都築さんが水脈さんの肝臓を欲したのも、
猫目さんが過去を悔やむのも忍さんがヒトでいたいのも...
全て"切ない"だと思うのですが、
感情の種類やキャラクターによって勿論表情も変わるというのが、
表現出来たらいいな...と思って、
毎回、自分も原作を読んで泣きながら ネームを切って作画させて頂いてました(笑)。
確かに『このシーン、明らかに原作よりオーバーでは!?』みたいなのも
ちょこちょこあったと思うのですが、
そこは私がただの読者として読ませて頂いた時ヒートアップした証です......(笑)。」
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蒼月 「『俺を救ってくれるんだろう?』のシーンは、上手いなぁって思いました。
わざと見せない演出が私的にはツボでした!!!
あと、キャラの表情が本当に切なくて......
よく、原作者なのにホロリとさせられておりました(笑)。」
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明日香 「ありがとうございます......!!!!
当時も、蒼月先生がご感想をくださって、
熱弁していただいた記憶がありますね(笑)。
今までただの読者としては『ここの表情が見たいのに! なんで見せてくれへんの!』
って 思いながら読んでた作品は結構ありましたが、
始めて『なるほどこういう意図が......』って、痛感しました(笑)。
原作者の先生にそう言って頂けると本当に嬉しいです......!!
蒼月さんの作品のしっとりした雰囲気を壊さないように、
細かい表情は特に気をつけさせて頂きました...!
でも描いてる顔と同じ表情してたりするので、
キャラが泣いてると私も泣いて、
ネーム用紙が涙で滲んでたことも多々ありました(笑)。」
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蒼月 「なんと......!
それでは、あの漫画は明日香先生の汗と涙(ガチ)で出来ているのですね......!」
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明日香 「そうなんです、ガチなんです(笑)。」
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蒼月 「そこまでして描いてくださったから、
あの幽落町があるわけですね......!
いやはや、本当に有り難い限りで御座います......!」
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――コミック化しきれなかったエピソードもたくさんありますよね。
ここは見てみたかった! というシーンはありますか?
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蒼月 「原作3巻の巨大西郷どんは、絵で見たかったなぁとは思います。
また、原作6巻の、ハーレーに乗った都築さんにさらわれる彼方君とか、
原作7巻で登場する盲目バンドマン海座頭の朱詩(あかし)さんを 明日香先生版で見てみたかったなぁとか。」
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明日香 「西郷どんは確かに......絵にするとどうなるのか、
私も他人事のように見てみたかったです(笑)。
ハーレーの都築さんと彼方くんは、私は心の中で道路になったつもりで下から拝みました(?)。
道路になるとハーレーのタイヤには触れるけど、都築さんに触れないっていう......!」
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――(どんなエピソードか気になる読者のみんなは、
原作小説『幽落町おばけ駄菓子屋』をチェックしてね!)
(左)原作小説『幽落町おばけ駄菓子屋』全9巻+外伝1巻 大好評発売中!
続編の『華舞鬼町おばけ写真館』シリーズも要チェック!! (角川ホラー文庫刊)
(右)コミックスでは未登場のキャラクター、朱詩。イラストは六七質先生。
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――描き切れず名残惜しかったシーンについて、明日香先生はどうでしょう?
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明日香 「私が描かせて頂きたかったのは、
これも原作3巻の『おわらないなつやすみ』でした。
一番ホラー!って感じがして、漫画で描くと・読むとどうなったのだろうと思ったり...!
あとは蒼月さんもおっしゃられたように、
朱詩さんは描かせて頂きたかったなという心の残りがあります。
いつか描いてみたいなぁ!」
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蒼月 「明日香さんの朱詩さんはめっちゃ見たいです!」
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明日香 「忍さんや都築さんは、コミックスに出る前から ちょこちょこ練習がてら描かせて頂いていたのに、
朱詩さんは本当の一度も描かせていただいたことがないので......どうなることやら......!(笑)」
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―ー"φ(・ェ・o)~メモメモ。(←コミックス最終7巻を編集中のカタストロフィー)
そうですね、"いつか"描ける機会があるといいですね!!!
(読者の皆様、ご期待ください☆☆)
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――そして...。やばいです蒼月先生、明日香先生!
有難いことですが...めっちゃ対談が弾んで、
ブログ史上最長の伝説を築きそうです...!!
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蒼月「語りきれないことが沢山あるので、
原稿用紙50枚くらいに膨らませても良いですかね」
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――もちろんだめです^^
というわけで、そろそろ〆に!
Gファンタジー読者のみなさん、
そして原作小説ファンのみなさまに向けて一言お願いします!
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蒼月 「連載は終わりましたが、
我々の書き下ろし作業はまだ終わっていない......
ということで、 書き下ろしをお楽しみに!」
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明日香 「とうとう、コミックス最終巻が発売......ということですが、
まだ何もしてないので、出る実感がまだ湧いてません...。
=幽落町は終わらないのでは?? という冗談は置いておいて、
彼方くんの、浮世と常世の狭間で悩み揺れる気持ちなどは、
より丁寧に描かせていただきました。
コミックスは7巻で終わりですが、
原作は収録されているお話の先も続いているので、
まだ先が気になるー!という方は、 ぜひ原作の方で補完して頂けたら、
噂の朱詩さんにも会えると思いますので、 そちらもぜひ!」
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――ありがとうございます!
ところで「Gファンタジー」6月号では、 お二人の新企画も発表になりましたね!!
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明日香 「新企画のほうも色濃いキャラクターたちが
わんさか出てくるので、 ぜひお楽しみに!!!!」
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蒼月 「キャラクターたちが、
皆さまにお会いできるのを楽しみに待っています!!」
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気になりまくる新企画については、
ぜひ「Gファンタジー」6月号本誌をチェックしてね☆☆
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――あらためて、濃厚な対談ありがとうございました...!!
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お二人がここでは語りつくせなかった想いは
ぜひ、8月25日発売のGFC「幽落町おばけ駄菓子屋」最終7巻にて 味わって☆☆
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蒼月先生&明日香先生の書き(描き)下ろしももちろん、
なんと原作キャラクターデザインの六七質先生も
描き下ろしイラストで参戦予定!!!!
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そして蒼月先生最新作
「華舞鬼町おばけ写真館」シリーズ最新刊と同時発売だ!!
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「幽落町」ロスは、コミックスで癒そう!!
どうぞお見逃しなく!!!(*ゝ∀・*)-☆
ではノシ☆☆