デューラーラララーラララー♪(後編)
皆さん、こんにちは
Gファンタジー熊です。
「デュラララ!!」コミック版1章全4巻について
続きです
2巻……
この巻で
帝人は池袋で最も危険な人物の中の二人
静雄と臨也の喧嘩を目の当たりにします。
また
アンソロジーコミックとの2冊同時発売が決定していました。
この状況を2冊の本全部で表現したいと思い、
コミック2巻とアンソロジーの表紙で
静雄と臨也に対決してもらう事にしました。
2冊並べると二人が一触即発の状態。
しかも戦い方は真逆。
絵だけでなく
背景色もはっきりと違う色
ロゴも金と銀の箔で好対照に!
さらに
帯 をKEEP OUT の配色にして
「二人に近づくと危険!!」なイメージを強調しました。
背景色はヤスダ先生が打ち出されていた
キャラごとのテーマカラーを元に
特色でよりPOPな色を佐藤さんにチョイスしていただきました。
3巻……
セルティの“首”にまつわる事件が表面化します。
そしてそこには歪んだ“愛”が絡む。
闇医者・新羅と、首が無いデュラハンであるセルティの
普通じゃない関係性。
これをコミックスで表現したかった。
そこで使用したのが
トランスタバックという加工の❤❤❤❤❤❤!!
光の当たり方でキラキラとハート模様が光ります。
その加工をすることを前提にして
茶鳥木先生には
イラスト単体としては、とてもそっけない
互いに正反対を向いた冷たいイラストを描いていただきました。
(写真4)
一漫画家さんとしては
もしかしたらもっとド派手なイラストを
描きたかったのかもしれませんが
本になって完成するイラストとして素晴らしい~。
4巻……
ついに1章のクライマックス
正体不明の謎のチーム「ダラーズ」の正体が明らかに!
そしてダラーズには様々なメンバーが所属していたことも
大きなインパクトでした。
このストーリー自体をコミックス自体で体現する。
ダラーズのチームカラー“無色”
これだけは
そのまま絵の色で表現することは通常できません。
でも本の装丁でなら可能でした。
後に
ダラーズのメンバーと発覚するキャラクター達。
彼らの上に
立体的に透明なダラーズのマークを
刻印しました。
色だけでは無理でも
光と手触りを合わせると「チームカラー・無色」が
表現できるんです。
この4冊すべてはイメージをよりPOPに実現化してくれる
デザイナー・佐藤さんと
楽しいだけじゃない、縛りの多いイラスト発注に真面目に付き合ってくれた
茶鳥木先生の力の掛算です。
なによりこういうアイディアが形になったのは原作のデザイン。
原作版で毎巻新しいデザインエレメンツを
打ち出しているヤスダ先生が凄すぎます。
(挿絵の範疇を超えてる!!!!)
読み始めの印象と後半ではガラっと印象が
変わる「デュラララ!!」の世界
それに少しでも近づくために
工夫をしつづけた漫画版、
ぜひ本屋さんで触るだけでも触ってみてください!!