「ブラッド オブ バハムート」の開発スタッフ
(共同ディレクター・石山貴也)による
ゲーム解説やスタッフインタビューを
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今作のプロデューサーである
横山へのインタビューの第2回です。


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■まさかのプロデューサーに


――
では、美大で油絵を専攻した人が
今ここでプロデューサーを
やっている理由とは?


横山
それがですね。
就職活動を始めて、
旧エニックス以外にも
誰でも知ってるようなゲーム会社を
片っ端から受けまして。
それ以外の企業は
いっさい受けずに。


――
ゲーム会社だけを。


横山
ゲーム会社しか受けん!
なんとしても入ってやる!
という気持ちで。


――
熱意ですね。


横山
で、(旧エニックスの)ほかは
全部デザイナーで受けたんです。


――
まあ、そうですよね。
美大生ですから。


横山
美大生だからね。


――
その結果は?


横山
全部落ちました(笑)。


――
(笑)


横山
「あれ? これはひょっとして……?」
とは思いましたよ、僕も(笑)。


――
いや、まあ、そこは(苦笑)。


横山
で、旧エニックスは
社内に開発部門がないので。


――
当然、デザイナーの募集もない。


横山
ないんです。
当然、応募しようと
したんですけど、
プロデューサー職というのしか
募集してなかったんですね。
「あれ? デザイナーがない!?」と。


――
はい。


横山
「ま、よくわかんないけど
プロデューサー職ってのがあるから
これでいいや」と思って。


――
これでいいやと思って!


横山
送りました(笑)。


――
(笑)
仕事内容もわからずに。


横山
もう全然わかってないです。
わかってないけど、
当時プロデューサーといえば
音楽関係の人たちを
テレビで見ていたんで。


――
ああ、プロデューサー(笑)。


横山
"それっぽい"感じだな、
みたいなのがあったんで、
とりあえず、出しました。


――
そしたら。


横山
そしたら、
ほかの会社は全部落ちたのに
そこだけ受かりました(笑)。


――
それがまたスゴイ話ですよね(笑)。


■プロデューサーになって


――
何もわかってないところが
逆に良かったんでしょうか?
新人を雇う側にとっては。


横山
どうなんだろうね。
入社面談のとき、
履歴書の裏に
「あなたを表現してください」
みたいなのがあって、
みんな色々やってたんだけど、
僕は油絵の写真を貼ってましたからね。


――
まあ、そこでアピールするしか
ないですもんね。


横山
あと、僕と同期の横山祐樹(*)も、
一緒にグループ面接を受けてて。


(*)チョコボシリーズなどのプロデューサー。
一部では、横山栄介の「エー」に対して、
「Bちゃん」と呼ばれているという噂も。


――
あ、よく間違えられるという
横山祐樹プロデューサーですね。
よりによって同期で同じ名字という。


横山
面接のグループも一緒で、
最終面接日でも祐樹に会って、
で、入社したら祐樹も居た、と(笑)。


――
(笑)
よほど縁があるんですね。


横山
縁がありますね。
ま、そんなこともあって、
プロデューサーとして
働くことになりました。


――
それから、数々の現場で
先輩からプロデューサー教育を
叩き込まれていったと。


横山
そうですね。
まず安藤プロデューサーと
『疾走、ヤンキー魂。』とか
『自動車王』といった
PCオンラインゲームの
アシスタント(プロデューサー)を。
そのあとに、市村プロデューサーと
『ドラゴンクエストVIII』。
この頃もアシスタントです。


――
はい。


横山
そのあと渡辺プロデューサーと
『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』。
で、今『ブラッド オブ バハムート』を
やっている、という感じですね。







続きます。
明日は、そんな横山さんが語る
プロデューサーとは!? の話です。


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