開発スタッフが開発スタッフに聞く
マニアックインタビューシリーズ。
今回紹介するスタッフは、
以下の動画にあるようなSEを制作した
サウンドデザイナーです!
なお、聞き手は
今作の共同ディレクター、石山です。
横山プロデューサーも立ち会ってますので
ときどき会話に登場します。
――
では、よろしくお願いします。
まずはお名前から、いいですか。
御子柴
サウンドデザイナー、
御子柴です。
――
過去にはどういったタイトルを
担当してらしたんでしょうか。
ざっと。
御子柴
過去……?
ええと、『ラスト レムナント』。
横山
……山ほどあるよね?
――
まあ、大きなタイトルを
いくつか挙げていただければ
ブログを見てる方も
わかるんじゃないかと。
御子柴
あと……『ファイナルファンタジーXII』。
『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』。
――
あ、そうですね。
『レヴァナント~』の時も
一緒にやりました。
御子柴
あとは……。
横山
もっとあるでしょう、もっと!(笑)
御子柴
それと『ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-』。
……キリがないですね、言ってったら(笑)。
横山
じゃあ、「ここまで」ってところまで。
御子柴
(笑)
じゃあ、あとは
あえて『デュープリズム』で(笑)。
――
いや、多いですよねえ!
御子柴
たぶん多いですね。サウンドは。
――
御子柴さん、サウンドの中でも
本職は「効果音」になるんですか?
御子柴
そうですね、効果音で。
――
効果音は、サウンドでも
関わるタイトルは多くなる
ものなんですか?
御子柴
多くなると思いますね。
大きいタイトルだと、
ひとつのタイトルに4~5人ついて
回していくんで。
――
色々なタイトルに
関われるというのはちょっと
うらやましいですねえ(笑)。
横山
すごいよねー!!
あらゆるスタッフロールに
全部入ってるっちゅう話だもんね!
――
代表作を挙げていくだけで
指折り数えるくらいですから。
横山
履歴書、書ききれないでしょう?
御子柴
(笑)
――
御子柴さんは、はじめから
効果音をやることを目指して
スクエニに来たんですか?
御子柴
いや、全然違います。
――
あ、違うんですか。
御子柴
僕は、アルバイト情報誌で。
――
アルバイト情報誌!
御子柴
「お、時給高い!」と思って
来たのが最初です(笑)。
――
ええっ!?(笑)
スクウェア(当時)が
アルバイト情報誌に
効果音の求人を出してて?
御子柴
そうそう。
サウンドを募集してたんですよ。
――
ほえー!
でも、もともと
サウンドの仕事そのものには
興味があったわけですか?
御子柴
(苦笑)
――
おっと、これはまさか。
御子柴
ゲームは好きだったんですよ。
――
じゃあ、別にサウンドじゃなくても
良かったと?
御子柴
そうです。
サウンドの募集が
たまたまあったってだけです。
――
うはー!(笑)
いや、でも結果的には
あれだけのタイトルに関わるほど、
第一線で活躍するまでに
なってるわけですから!
横山
天才ってのはいるんだね~。
御子柴
いやいや。
――
まあ、ここにも
デザイナー志望で
プロデューサーになった人(*)が
いますしね。
(*)本作のプロデューサー、横山栄介。
詳しくは当人のインタビュー記事をお楽しみに。
横山
これは失敗した例!
御子柴
(笑)
横山
本当の天才っていうのは
なんでもいいから
やってみようと思ったものが、
普通の人以上にできちゃう
人のことだと思うのだけれど。
――
ゲーム業界に就職したいという
興味はあったんですか?
……ってわけでもないんですよね。
御子柴
アルバイト情報誌だから(笑)。
――
アルバイト情報誌で仕事を探す
くらいなんですよね。
横山
時給が高いからって選んだ仕事が、
たまたまここだったんでしょ?
――
ですよねー(笑)。
でも、スクウェアという会社は
知ってたんですよね?
御子柴
知ってました。
――
つまり、
「お、時給が高い」
「スクウェアか、知ってるぞ」
「サウンドか~、まあいいだろう」と!?(笑)
御子柴
そうですね。
一同
(笑)
――
最初、未経験で入って
なにをやったんですか?
御子柴
最初は……
『サガ フロンティアII』。
――
あ、最初からプレイステーションタイトルで。
よく未経験者を採りましたねえ。
御子柴
いや、でも結構(未経験者は)
多かったんじゃないですか。当時。
横山
あれですかね?
プレイステーションに開発環境が移って
どんどん開発人員が増えていって。
御子柴
増やしてる時期で、
募集してたんでしょうね。
――
でも、そのままそれを
続けられてるってことは、
結果も出して、
やり甲斐も感じるように
なったという
ことですよね。
御子柴
そうですね。
――
ほへえー。
続きます。
次回は、彼の意外な経歴と、
ようやく仕事についての話です。