「ブラッド オブ バハムート」の開発スタッフ
(共同ディレクター・石山貴也)による
ゲーム解説やスタッフインタビューを
随時お届けします!












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開発スタッフが開発スタッフに聞く
マニアックインタビューシリーズ。

今回紹介するスタッフは、
この人がいなければ何も始まらなかった、
「プロデューサー」の登場です!

なお、聞き手は
今作の共同ディレクター、石山です。




■ゲームを目指し絵の世界へ


――
今回いよいよ
プロデューサーの紹介に
なるわけですが、
ひとくちに「プロデューサー」と言っても
チームやその人のやり方によって
大きく役割が違ってくるので、
ブログを見ているユーザーの皆さんも
いまひとつ捉えにくいところが
あるんじゃないかと思うんですが。


横山
そもそも「プロデューサー」って何よ?
ってところはあると思います。


――
雑誌とかで
プロデューサーが紹介されていても、
「で、この人はなにを作った人なの?」と。


横山
わかりにくいですよね。


――
というわけで、
そこにも踏み込んでいきましょう!
『ブラッド オブ バハムート』の
プロデューサーの登場です!


横山
あ、どうも。
プロデューサーの横山栄介です。


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――
よろしくお願いします。
横山さんは、6年ほど前に
新卒で旧エニックスに入社して、
そのままプロデューサー職を
やってらっしゃるわけですが、
まずはプロデューサーを
目指したきっかけなど、
お伺いしてもいいでしょうか。


横山
目指したきっかけというのは……
これが色々ありまして(笑)。
石山さんはご存知だと思いますが。


――
はい。個人的にはもう聞いてますが、
改めてその話をお願いできますか。


横山
子供の頃から
テレビゲームが好きで。


――
はい。


横山
で、幼心に、ゲームというのは
どういうふうに作られているのか
よくわかってなかったんで、
「絵」が動いてると思ってたんですよ。


――
まあ、プログラムとか
知らないでしょうから。


横山
そう。
だから、「絵が描ける人が、
きっとゲームを作ってるんだ」と。


――
思ってたわけですね。
テレビアニメみたいに。


横山
そうそう。
で、「絵が描ければ
ゲームを作る人になれるだろう」と、
中学生くらいから、
なんとなくそんなことを
もやもやと思い浮かべながら。


――
思い浮かべながら。


横山
普通に部活とか
してたわけですけど(笑)。


――
(笑)
テニス部でしたっけ。
まったく関係ない。


横山
で、高校生くらいになって
それなりに進路とか決めなくちゃ
いけないってときに、
じゃあ、本格的に美大にでも
行ってみようか、と。


――
それは、やっぱり
「ゲームを作るには
絵が描けなければいけない」と
思っていたから?


横山
うん。


――
その思いひとつで、
美大にまで行ってしまったと。


横山
そう。
いや、高校生くらいになったら
うすうす気付いてはいたんだけど(笑)。
プログラマーとかがいるってことは。


――
あ、さすがに(笑)。


横山
ま、ここまできちゃったし、
絵も好きだし、
絵をやっていくのもいいなと。


――
なるほど。
で、美大を受験したわけですね。


横山
ここでまたひとつミスを犯して、
僕は「油絵科」という道を選ぶわけです。
普通、「デザイン科」なんですよね。
コンピューターグラフィックスとか、
キャラクターデザインとかは。


――
なのに、油絵を。


横山
いや、油絵だからなれないってことは
ないと思うんですけど、
おもいっきり"そっち方面"に
行ってしまいまして。


――
ほほー。


横山
で、受験して。
ま、2浪して(笑)。
美大に行きましたと。


――
油絵まっしぐらですね。


横山
もう、まっしぐら。
その頃になると、
今度は絵が面白くなってきて、
「あ、絵(の世界)もいいな」と
思ってたんですけど、
3年くらいになって
就職活動もぼちぼち始まって。
割と美大の油絵の人って
「作家になるぜ!」っていう人が
多いんですけど、
僕はすぐに就職活動を始めて。


――
あの、在学中、油絵をやりながら
(ゲームと関係が深そうな)
コンピューターグラフィックだとか、
そういうのを勉強してみようとかは?


横山
思わなかったですね。


――
ほー。


横山
今になって思えばわかるんですけど、
「アート」っていう職業が
ありますよね。


――
はい。
今回で言うと、松田さんの。


※アートの仕事については
松田さんのインタビュー記事を参照ください。


横山
ああいうことをするには、
もちろんコンピューターが使えるに
越したことはないんですけど、
どっちにしても
基本はデッサン力だろう、と。


――
はいはい。


横山
油絵をやるにも
必要最低限のことは
できないといけないので、
そっちをキチンとやっていたと。


――
なるほど。
で、就職活動を
始めたわけですね。






続きます。
明日は、そんな横山さんが
いよいよプロデューサーになるお話です。


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