、、、、、スタタタタタ
夜ガーデンに行ってみると、ウマ蔵がいるはずの場所になにやら黒い影。
するどい眼光に恐怖を感じ、近づくことができなかった。
朝日がのぼったらもう一度様子を見にいこうとアドゥリン島へ向かう船に乗るが、あぁ自分は我が子を置いていったい何をしているんだと急いで引き返す。
暗がりのせいではなかったのか。
朝日に照らされてもなお、やはりそこには黒い姿をした見慣れぬモンスターがいた。
今度は勇気をふりしぼって近づいてみる。
はっ!この大地のように広いおでこと小さ過ぎるお手て。
鼻と目の間隔の狭さといい、おやじくさい口元といい・・・
シ:おまえウマ蔵なのか?
ウ:うぅ(そうです)
シ:ほんとうにウマ蔵なんだな
ウ:うぅ(はい)
ウ:うぅうぅうぅぅぅぅ、う~~~
(ははさまのおかげでこんなに大きくなりました)
ウ:ううぅうぅううぅぅぅぅ、うぅ~!
(ウマ蔵は元いたところに戻りとうございます!)
こんなに大きくなって・・、そりゃあこのガーデンでは狭かろう。
いつかはくると思っていたその日が今日であることに気付き、私はやっとの思いでそれを受け止めた。
シ:・・・森へおかえり
そう私が言うなりウマ蔵は駆け出した。
何度か足を止めてはこちらを振り返っているのか、背中に視線を感じたが私は決してその方を見なかった。
ストトトトト、、、
足音はやがて聞こえなくなり、気配は完全に消えた。
もうウマ蔵はここにはいない。
込み上げる涙。
いつもより広く感じるガーデンにひとり。
こうして私のはじめての飼育は幕を閉じたが、あの日ウマ蔵からもらった「ふん」は、まだかすかにあたたかい気がした・・・。(終わり)
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<後日・・>
ウマ蔵の元の飼い主から謝礼が送られてきましたよ♪
ウマ蔵もこの世界のどこかできっと元気にやっていることでしょう。
かわいいモンスターの成長が楽しめ、ちょっとしたアイテムまでゲットできる「モンスター飼育」、みなさまもぜひ遊んでみてくださいね~。
それではきょうはこの辺で、スタタタタタ、、、、、